The VISION トップの描く未来図

出口 雅也
株式会社APERITE 代表取締役CEO

出口 雅也

[ 人間万事塞翁が馬 ]

略歴

ワイン×ITのスタートアップとして、
好みや予算などを入力するだけでソムリエがピッタリのワインをセレクトしてお届けする、パーソナルオンラインソムリエサービス「ポケットソムリエ」を運営。
1987年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、スマートフォンゲーム業界にて、上場企業のマネージャーや事業部長を経験。
その後VRベンチャーのCOOを経て、2018年にAPERITEを創業。J.S.Aワインエキスパート。

現在の仕事についた経緯は?

学生時代に0から新しい価値を生み出すことに魅力を感じ、自身で事業を興すのに必要なことを学ぶため、新卒でインターネット業界のベンチャー企業に入社しました。
その後、紆余曲折ありながら、スマートフォンやVRなどのテクノロジーを中心にプロダクトや経営・組織などを学び、30歳の終わり頃に独立しました。
共同創業者と折り合いをつけながら開発した1つ目の自社プロダクトの失敗をキッカケに、「自分自身が覚悟を持てる事業」をやらなければダメだと思い、自身の好きなワインと得意領域であるITを活かした事業ができないかと考えました。
何もわからない状態で自分でワインを選んでも美味しいものにたどり着くことがなかなかできず、詳しい人に選んでもらうことでワインの素晴らしさを知った自身の経験から、オンラインでソムリエにワインを選んでもらえる「ポケットソムリエ」の開発に至りました。

仕事へのこだわり

本質的な事にフォーカスすること。
事業だけでなく、会社の営みにはKPIが設定されることが多いですが、例えば「ダウンロード数」だったり「採用人数」などの数字をいたずらに追ってしまうということはよくあることだと思います。
しかし本当に重要なのは、「ユーザーにどれだけ価値を提供できているか」や「組織で高いパフォーマンスを発揮できる人数」です。
また、たくさんある仕事・タスクの中で、「何が一番重要で、力を入れるべきか」というのは常に考えるようにしています。いわゆる選択と集中です。
これらはあくまでも例ですが、仕事において、様々な面で本質的なことにフォーカスするということは大事にしています。

組織パフィーマンスの最大化を意識すること。
自身が所属するチームや会社の全体最適の目線を常に持つようにしてきました。チームや会社が最大のパフォーマンスを出すためには何が必要で、自分はどんな役割で何をするべきなのかという視点を持つことで、結果として自分の提供価値も最大化されます。
マネージャーになったら、1プレイヤーの時とは取り組む業務を変える必要がありますし、逆にマネージャークラスが複数人いるチームにアサインされた場合は1プレイヤーに徹した動きをするべきこともあります。
それぞれのプロジェクトや会社などの組織として、全体として最大の成果・パフォーマンスを出すためには自分はどうあるべきなのかを常に考えています。

居心地の良い場所にとどまらない。
今いる組織やポジションに慣れてしまい、居心地が良くなってしまうと成長が鈍ってしまうと考えているので、組織で評価され一定の役職やポジションに就いて緩みを感じたら環境を変えるというキャリアの作り方をしてきました。
会社からも評価され、同僚の信頼も獲得できている状態はとても居心地がよくて仕事も楽しいのですが、気づかないうちにハングリー精神が失われたりします。環境を変えると周りの信頼がまだない状態になり、居心地を良くしようとまた一生懸命になります。
もちろん同じ環境にいても成長できる人もいると思いますが、自分の場合は環境を意図的に変えていくことを意識してきました。

若者へのメッセージ

自分も若者の部類に入るかとは思いますが、さらに若い20代の方などで、自分のキャリアや将来やりたいことがわからず悩まれている方には、焦らず、目の前の事を一つ一つこなすことに是非フォーカスしていただくといいのではないかと思います。
すべては「今」の積み重ねであり、その先に成功があったり、やりたいことがやれるようになります。
私も大学生の時に、「起業して新しい価値を世の中に提供したい」という目標を持ったものの、社会人になってしばらくは、一体どうやればいいのかも何がやりたいのかもわからず、自分にできるのかという不安もありました。
しかしその時にいる場所で成果を出すことにフォーカスし続けた結果、少しずつですが前に進むことができました。
目標が大きければ大きいほど、現在地とかけ離れているように感じて不安になってしまったり、周囲と比べて焦ってしまったりすることもあると思いますが、だからこそ地道に力と実績をつけていくことが、結果として最短距離を進むことになったりします。
もちろん、すでにやりたいことが明確な方は、チャレンジしていくのが良いと思います。