The VISION トップの描く未来図

木股昌俊
株式会社クボタ 代表取締役社長 

木股昌俊

[ 壁はいつも、自分の中に。 ]

略歴

1977年、久保田鉄工株式会社(現 株式会社クボタ)に入社。1988年より米国に赴任し、帰国後の2001年、筑波工場長兼筑波研修所長に就任。2009年、取締役常務執行役員に就任。機械事業本部副本部長、水・環境ドメイン担当東京本社事務所長、コーポレートスタッフ管掌水処理事業部長などを歴任し、2014年 に代表取締役社長に就任。現在に至る。

現在の仕事についた経緯は?

幼少時代は夢や目標もこれといったものはなく、のんびりとした田舎暮らしを続けていました。しかし中学の時分、たまたま新幹線に試乗させてもらう機会があり、そこから徐々に機械や工学の世界に魅了されていくようになったのです。高校は機械科に進学し、大学では工学部を選択。ものづくりの分野に夢中になっていきました。
そして大学卒業後の進路先は当然のように、ものづくりの会社を選びました。それが当時、著しい成長を続けていた久保田鉄工株式会社(現 株式会社クボタ)だったのです。

仕事へのこだわり

入社後の研修では工場実習のみならず、海外勤務を視野に入れた英語実習なども積極的に行っていました。当時からクボタでは人材育成に力を入れており、そうした土壌が私を大きく成長させてくれる原動力にもなっていたと思います。

そんな中、私は時代の流れに合わせるように、海外での仕事に強い憧れを抱くようになっていきました。「これからはきっとグローバルな時代がくる。そのためにも海外へ出て研鑽を積みたい」。そんな思いがふつふつとこみ上げていったのです。
その思いが届いたのか、1988年にはアメリカでの駐在が決まりました。入社から約10年が経った頃のことです。アメリカ国内でもトラクター小型化のニーズが高まっていた時代で、日本で生産されていたトラクターの輸出を本格化させることが私の大きなミッションの一つでした。
「少しでも社会の役に立つ仕事がしたい」。私はその一心で仲間と共に助け合い、昼夜問わず仕事に明け暮れていったのです。

これまでに筑波工場長兼筑波研修所長や機械営業本部副本部長など、様々な職務を経験してきましたが、常に大切にしていることは現場主義やお客様第一主義の精神です。
社会に役に立つためには単にものづくりに没頭するのではなく、社会のニーズに自ら対峙していかなければいけません。開発から販売、サービスに至るまで、あらゆる局面でお客様の望みを超え、現場主義やお客様第一主義を貫いていくこと。それが私の仕事において最も大切なこだわりでもあるのです。

若者へのメッセージ

当社の理念の一つに、「壁がある。だから行く」という言葉があります。壁と聞けば、自分たちの目の前にある高い壁を想像される方も多いかもしれません。しかし本当の壁というのは、私たち自身の心の中にあるものです。若い方々の中には、自分で自分の限界をつくってしまっている方もいるでしょう。そんな自分がつくる内なる壁を打ち破って、ぜひ夢に向かって挑戦し続けてほしいと思います。