The VISION トップの描く未来図

長森 健太
株式会社ExPA 代表取締役

長森 健太

[ アイデンティティと向き合って歩む ]

略歴

新卒で外資系コンサルティングファームPwC入社。TMTセクターを中心に事業戦略策定、プライシング戦略策定、新規事業立案、セールス・マーケティング戦略策定等のプロジェクトを多数経験。新卒研修MVP、同期最速最短での昇進等の実績を残す。
その後REAPRA Venturesへ参画、投資先企業の支援やプラクティスの一般化、横展開等の業務に携わる。
2020年3月に株式会社ExPA代表取締役就任。

現在の仕事についた経緯は?

振り返ると、2歳の頃の出来事が原型となり私のキャリアを形作ってきたように思います。

両親が忙しく、幼少期の親代わりだった祖母に悪戯をして怒られ、家の外にたたき出されたんです。子供なりに手を尽くして家に入れてもらおうとしたのですが、なかなか入れてくれず、恐怖した事をよく覚えています。

この出来事に端を発し、その後の経験を経て私の中には、「この広く複雑な世の中で自分を守ってくれるものは何もない=自立して自分の力で生きていくしかない」というアイデンティティが構築されていきました。そして、自立のためには強くあるべき、強くあるためには負けてはいけない、負けないためにはリスク管理を徹底するという私の癖が構築されていきます。

なので就活では、キャリアを制御したいという思い込みが強くあり、消去法的に考えた結果、外資系コンサルティングファームに就職しました。
しかし結局その仕事にモチベーションはなく、要領は良かったので評価は頂いたものの、釈然としない日々でした。その中でお世話になった大義や情熱を持った上司と接するうちに、「自分は何者で、何がしたいのか?」という疑問を抱くようになりました。しかし当時の視野の狭い私ではどうしていいかわからず、転職という逃げの選択をします。コンサルやめれば何か見えるだとうという安直な思いでした。

そしてREAPRAというシンガポールのVCと出会います。そこでは起業家と正面から向き合い、人間的な成長を促す支援が仕事だったので、前提として自分自身を深く見つめる必要がありました。自分と向き合い、起業家と触れる中で、自分が何かに本気で向き合った事がないことも自己矛盾だと感じ始めます。そしてリスク回避的な自分が本気で向き合うとしたら起業しかないと思い起業家として歩き始めました。
今は、挑戦する人と組織を支援するというテーマで事業開発をしています。

仕事へのこだわり

上記のような形で仕事をしてきたので、実はあまりこだわりはないです。
「こだわりたいこと」としてあえてあげるとしたら、絶えず謙虚に学び自己変容し続けたいと思います。

今の自分は、感情に流されますし、自分のアイデンティティに振り回されて本来なすべきことに向き合えないことがたくさんあります。
自立するべきという思い込みの強さから、スタッフにも同じようなマインドセットを押し付けてしまったり、頼ってはいけないと思い込んでなかなか人に助けを求められなかったり…。

昔より成長したことは、それを認知できるようになったことでしょうか。
成すべきことに向かって、少しずつ自分を変えていきたいと思っています。

若者へのメッセージ

私自身もまだまだ若者というか若輩者なので、偉そうなことを言えたものではないですが、あえていうなら、「あらゆることに本気で向き合ってほしい」と思います。

私自身は本気で向き合うことから逃げてきたキャリアであり、様々な幸運や偶然が重なってようやく向き合うことができました。
そこでカギとなったのが、「自分を知る」ということでした。キャリアは自我と環境の2因子の相互作用の結果として構築されていきますが、私はずっと自我を全く理解せずに振り回されてきました。すべてが悪かったとは思っていませんが、その結果随分損をしたと思っています。
振り返るともっと早いうち自分と向き合い、自分を知ることをしておけばという公開があります。

最先端の教育をするインターナショナルスクールでは小学生のうちから自分を知るというプロセスが組み込まれていますが、日本の義務教育では中々そのような機会はないと思うので、能動的にやってみる必要があると思います。
このような危機感から、学生や若手社会人のキャリア支援をしたいと思い、WILLCAREER(https://will-career.com/)というプロダクトを立ち上げました。

ぜひこれから挑戦しようという皆さんには、自分と向き合いWILLを紡ぎだしていただきたいと思います。