The VISION トップの描く未来図

杉本 宏之
株式会社SYホールディングス 代表取締役社長

杉本 宏之

[ 失敗を活かし経営を極める ]

略歴

1977年生まれ、神奈川県出身。学業を終え、飛び込んだのは不動産業界。 たゆまぬ努力でトップセールスマンへと上りつめ独立。 デザイナーズワンルームマンションの開発を中心に事業を展開し順調に成長させるも、 リーマンショックのあおりを受け経営破綻。再起をかけて、設立したのが株式会社SYホールディングスである。

現在の仕事についた経緯は?

不動産ブローカー業を営んでいた父の元に生まれました。 4歳の時に父の会社は倒産し、決して裕福とは言えない日々を過ごすことになります。 六畳一間で、お風呂もなくトイレは共同使用のアパート。 子供の楽しみでもあるお年玉も取り上げられるような生活の中で、 私自身のハングリー精神は育っていったのかもしれません。 社会人になって選んだのは、完全実力主義の不動産会社。昼夜問わず仕事に没頭し、 入社3年目でトップセールスマンになりました。22歳の時には年収は2000万円を超え、 自分の仕事ぶりには自信を持っていました。独立願望を持つようになったのは、 米同時多発テロの時でした。ちょうどラスベガスにいた私は、 便が違えば自分が巻き込まれていたのかもしれないという想像に、 人生の儚さを感じ、やりたいことは先延ばしにするのはやめようと決意します。 24歳で創業し、4年後には株式上場を実現するほどに急成長し、 周りに称えられれば称えられるほど、驕りを持った振る舞いをするようになっていました。 しかしリーマンショックを機に急転落。お金がなくなった途端に去っていく人の多さに心が傷つきました。 それでも助けてくれる人がいることに心打たれ、 今度こそは恩を返さなければと心に誓って設立したのが株式会社SYホールディングスでした。 民事再生から半年後というスピードで再起を遂げ、前回の失敗を存分に生かした戦略で、地道に固く利益を伸ばしてきました。

仕事へのこだわり

二度と同じ失敗をすることのないように、財務に安定にこだわり、社員、お客様、お取引先、 そしてステークホルダーという優先順位は意識してきました。過去の経験から、 狭くて安い物件に一番需要が集中すると考え、単身者向けコンパクトマンションと、 小型ビルに絞り、稼働率99.6%を実現しています。長期的に潰れない会社を目指し、 社員の給料は全て家賃収入と管理収入で払えるような仕組みを崩さないようにしています。

若者へのメッセージ

日本は今、少子高齢化の壁を目の前に困惑しています。GDPは衰退する一方で、 国の借金も増えるばかり。ネガティブな空気が列島を包み込んでいますが、 私はまだ日本は成長できると信じています。例えばドイツは、 9年間の人口減の時代にもGDPを21%伸ばしました。やり方を見直せば、 道はまだまだ開けるはずです。若いみなさんには、もっと世界へ羽ばたき、 外から日本を見つめることで、日本の内側に秘められた実力を引き出す担い手となってほしいと思います。