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合同会社の設立費用はいくら?内訳と安く抑える方法を比較解説

わくてか / 更新:2026-07-04
合同会社の設立費用はいくら?内訳と安く抑える方法を比較解説
合同会社を作りたいけれど、結局いくら用意すればいいのか分からない。私も個人事業主から法人化するとき、この一点でずっと足踏みしていました。結論を先に言うと、合同会社の設立にかかる法定費用は最低6万円程度、電子定款を使えば印紙代4万円をまるごと0円にできます。
  • 合同会社の法定費用は登録免許税6万円が中心で、最低約6万円から設立できる。
  • 定款の収入印紙代4万円は、電子定款にすれば0円になる。
  • 株式会社の法定費用は最低約20万円なので、合同会社のほうが14万円ほど安い。
  • 資本金1,000万円未満なら設立1期目・2期目の消費税が原則免税になる。
  • 設立後も法人住民税均等割が毎年最低7万円かかる点は見落としやすい。

合同会社の設立費用は総額いくら?法定費用とその他実費の内訳

【会社設立】合同会社の設立費用ってどのくらい?自分で登記する際の費用や相場を税理士が解説!
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合同会社の設立にかかる法定費用は、登録免許税6万円を中心に最低約6万円から、電子定款を使わない場合は印紙代4万円が加わって約10万円です。

ここで言う「法定費用」は、国や役所に必ず払うお金のこと。ここに実印代や証明書の取得費といった実費が乗ってきます。

私が個人事業から法人化したときも、最初にこの内訳を紙に書き出して総額を固めました。数字が見えると、動き出せます。

合同会社の法定費用の内訳(電子定款・紙定款の比較)
項目電子定款の場合紙の定款の場合
登録免許税6万円(下限)6万円(下限)
定款の収入印紙代0円4万円
合計(法定費用)6万円10万円

登録免許税は資本金額で変わる

合同会社の登録免許税は「資本金額の0.7%」または「6万円」の、いずれか高いほうです。

つまり資本金が約857万円までは、下限の6万円で済みます。資本金857万円を超えると、0.7%のほうが6万円を上回るので税額が増えていく計算です。

多くの一人会社はここに引っかからないので、実務上は「登録免許税=6万円」と考えて問題ありません。

定款の収入印紙代は提出方法で異なる

紙の定款には収入印紙4万円が必要ですが、電子定款にすればこの4万円が0円になります。

これは印紙税法が「紙の文書」に課税する仕組みだから。電子データには印紙税がかからない、という理屈です。

設立費用を削る一番大きなポイントは電子定款です。ここで4万円が丸ごと浮きます。自分でやるなら必ず電子定款を選んでください。

実印代・印鑑証明書など証明書の発行手数料

法定費用のほかに、会社実印の作成代と各種証明書の取得費という実費がかかります。

会社実印は通販でも作れて、私は数千円のセットで用意しました。安いもので3千円前後、素材にこだわると1万円を超えます。

設立時には代表社員個人の印鑑証明書も必要で、市区町村役場での発行は1通300円程度。マイナンバーカードがあればコンビニでもう少し安く取れます。

許認可や資格取得にかかる費用

飲食・建設・古物商・人材紹介など、業種によっては設立とは別に許認可の取得費用が発生します。

たとえば古物商許可は申請手数料が19,000円。飲食店営業許可や建設業許可は、地域や規模で金額と必要書類が変わります。

ここは「自分の業種は許認可が要るのか」を先に確認してください。設立してから気づくと、開業が数週間ずれます。

自分でやる場合と専門家に依頼する場合の費用比較

自分でやれば法定費用の約6万円だけで済み、クラウドサービス利用でも実費のみ、専門家に頼むと数万円の手数料が上乗せされます。

自分でやる場合と専門家に依頼する場合の費用比較

ただ「安い=正解」ではありません。手間と時間、失敗リスクをどう天秤にかけるかです。

費用・手間・時間の違いを比べた比較表

まず3つの方法を、費用・手間・完了までの時間でざっくり並べます。

合同会社の設立方法3つの比較
方法かかる費用の目安手間向いている人
自分で全部やる法定費用6万円+実印など実費書類作成を自力で行うため大きい時間があり自分で調べられる人
クラウドサービス利用法定費用6万円+サービス実費入力に沿えば進むため中程度安く早く確実に済ませたい人
専門家に依頼法定費用+手数料数万円丸投げできるため小さい手間を金で買いたい・許認可が絡む人

正直に言うと、私は迷わずクラウドサービスを選びました。理由は次で書きます。

クラウドサービスを使って自分でやる場合の料金と実費

会社設立freeeやマネーフォワード クラウド会社設立は、設立書類の作成自体を無料で使えるのが特徴です。

質問に答えていくと定款や登記書類が自動でできあがり、電子定款にも対応しています。だから印紙代4万円を払わずに済む。

ここで注意したいのが、電子定款の「電子署名」を自分の環境で行うには、ICカードリーダーや対応ソフトが要る点です。この手間を避けたい人向けに、サービス側が提携行政書士に電子定款代行を回す仕組みがあり、その代行手数料(数千円程度)がかかることがあります。それでも紙の印紙4万円よりは安く上がります。

「電子定款は0円」と聞いても、自分でICカードリーダーを用意する手間か、代行手数料数千円か、どちらかは発生します。ここは要確認のうえ、自分の環境で判断してください。

司法書士・行政書士・税理士の依頼範囲と料金相場

専門家は資格ごとに「できること」が違うので、依頼先を間違えると二度手間になります。

専門家ごとの依頼範囲
専門家主な守備範囲こんなときに
司法書士法務局への登記申請の代行登記までまるごと任せたい
行政書士定款作成・許認可申請許認可が必要な業種
税理士設立後の税務・顧問設立後の申告まで見てほしい

税理士の中には「顧問契約を結ぶなら設立手数料0円」とうたう事務所があります。設立費用がタダに見えても、月額の顧問料で回収する形なので、顧問料の総額まで見て判断してください。

こんな人におすすめのタイプ別整理

  • 費用を最優先し自分で調べられる人は、クラウドサービスで自力設立が向いている。
  • 許認可が必要な業種の人は、行政書士への依頼が確実。
  • 設立後の申告まで丸ごと任せたい人は、税理士の設立サポート付き顧問が向いている。
  • 登記だけを確実に通したい人は、司法書士に登記申請だけ頼むのが早い。

自分で合同会社を設立する流れ5ステップ

合同会社の設立は、基本事項の決定→実印作成→電子定款作成→資本金払い込み→登記申請の5ステップで完了します。

自分で合同会社を設立する流れ5ステップ

最短なら1週間ほど。私はここを実際に踏んで、書類が想像より少ないことに驚きました。

商号・目的・本店など基本事項を決める

最初に会社名(商号)、事業目的、本店所在地、資本金、社員構成を決めます。

事業目的は、いま将来やる可能性のある事業まで書いておくのがコツ。あとから追加すると定款変更で登録免許税がかかります。

許認可が絡む業種は、目的の文言が許可の要件に合っているかも確認してください。ここがずれると許可が下りません。

会社実印の作成と印鑑証明書の取得

登記申請には会社実印の登録が必要なので、この段階で実印を作ります。

あわせて、代表社員個人の印鑑証明書を市区町村役場で取得します。1通300円程度です。

電子定款の作成で印紙代を0円にする方法

定款を電子データで作り電子署名を付ければ、収入印紙代4万円が0円になります。

自分で電子署名する場合に要るのは、マイナンバーカード、ICカードリーダー、対応する署名ソフトです。リーダーは2〜3千円で買えますが、初めてだと設定でつまずきがち。

正直、ここが自力設立の一番の山場です。私はクラウドサービスの代行に回して、この手間を数千円で回避しました。

資本金の払い込みと払込証明書の作成

定款が固まったら、代表社員の個人口座に資本金を振り込み、払込証明書を作ります。

設立前の会社にはまだ法人口座がないので、いったん個人口座に入れるのがポイント。通帳のコピー(表紙・記帳ページ)と払込証明書をセットにします。

この段階で口座の資本金を生活費に流用しないこと。登記前に残高が動くと、証明でつまずきます。

登記申請書を作成し法務局へ提出する

最後に登記申請書一式を作り、本店所在地を管轄する法務局へ提出します。

申請書が受理された日が会社の設立日。窓口・郵送・オンラインのいずれでも出せます。

設立日にこだわりがあるなら、逆算して提出日を決めてください。私は覚えやすい日を狙って出しました。

資本金はいくらにすべき?金額を決める税務上の注意点

合同会社はやばい⁉︎設立費用が安いと飛びつくな!メリットとデメリットを解説!
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資本金は「初期費用+運転資金6か月分」を目安にしつつ、消費税の免税を狙うなら1,000万円未満に抑えるのが基本です。

金額は自由に決められますが、税金と信用の両面に効いてきます。ここは数字で考えたほうがいい。

初期費用と運転資金6か月分を目安にする

資本金の現実的な目安は、開業に必要な初期費用に運転資金6か月分を足した額です。

家賃・仕入れ・外注費など、売上が立たなくても出ていくお金を半年分見込んでおくと、資金ショートを避けやすい。

1円でも設立できますが、私は勧めません。運転資金が薄いと、開業直後に自分の首を絞めます。

消費税免税と資本金1,000万円未満のメリット

資本金1,000万円未満で設立すると、原則として設立1期目と2期目の消費税が免税になります。

逆に1,000万円以上でスタートすると、初年度から消費税の納税義務が生じます。この差は資金繰りに大きい。

消費税の免税を活かしたいなら、資本金は999万円以下に。ただしインボイス登録をすると免税事業者でなくなる点は、自分の取引先を見て要確認です。

資本金を抑えすぎるリスクと信用・融資への影響

資本金を極端に低くすると、取引先や金融機関からの信用が下がり、融資審査で不利になることがあります。

資本金は登記簿に載り、誰でも見られる「会社の体力」の目安。1円会社だと、口座開設や賃貸契約で渋られる場面があります。

節税だけを見て薄くしすぎると、後で困る。私の感覚では、最低でも数十万〜100万円台は入れておくと動きやすいです。

見落としがちな設立後のランニングコストと会計処理

設立して終わりではなく、赤字でも毎年かかる法人住民税均等割が最低7万円、税理士に頼むなら顧問料も継続で発生します。

見落としがちな設立後のランニングコストと会計処理

ここは競合記事でも薄い部分。でも、経営者として一番効いてくるのはこの継続費です。

法人住民税均等割・税理士顧問料などの継続費用

法人住民税の均等割は、資本金1,000万円以下・従業員50人以下の会社で年7万円が下限です。

これは利益が出ていなくても払う「会社を持っているだけでかかる税金」。私も毎年これを見て、身が引き締まります。

設立後に継続的にかかる主な費用の目安
費用項目目安備考
法人住民税均等割年7万円〜赤字でも毎年発生する下限額
税理士顧問料月1〜3万円程度規模・訪問頻度で変動。要確認
決算申告料顧問料と別途のことが多い事務所ごとに要確認
社会保険料報酬額に応じて一人会社でも役員報酬があれば加入

合同会社は決算公告の義務がないので、株式会社より公告費用の分だけランニングコストは軽い。ここは合同会社の地味な利点です。

設立費用を創立費・開業費として計上する処理

登記前に払った設立費用は「創立費」、設立後開業までの費用は「開業費」として計上できます。

どちらも繰延資産にできて、好きなタイミングで償却できるのが特徴。利益が出た年に費用化して、税負担を調整できます。

実印代や定款の実費、設立前の打ち合わせ交通費なども対象になり得ます。領収書は捨てずに残してください。税務の最終判断は顧問税理士に確認するのが前提です。

融資・補助金・助成金の活用可能性

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わくてか

株式会社CIVIQ 代表 ・ 個人事業主から法人化・役員報酬設計・節税を実践
運営者本人(法人化・節税を実践する経営者)

株式会社CIVIQ代表。個人事業主から法人化し、役員報酬の設計・節税・決算・社会保険を自分で回している経営者。税理士の資格を持つわけではないが、経営者として実際に判断してきた一次情報を書く。税務の最終判断は必ず顧問税理士に確認する前提で、『いくらから・どのタイミングで・どれだけ手取りが変わるか』を実体験ベースで整理する。

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